ストローで吹いて広がる遊びの世界 創造性と考える力を育むアイデア集
ストローで吹いて広がる遊びの世界 創造性と考える力を育むアイデア集
ご家庭にある身近なアイテム、ストロー。飲み物を飲むためだけのものではありません。この細く短い筒状の道具一つで、「吹く」というシンプルな動作を通して、子どもたちの創造性や考える力を豊かに育む遊びが実現できます。
遊びのアイデアに悩むこともあるかと存じます。特別な準備や広いスペースがなくても、ストローを使えば自宅で手軽に、子どもたちの成長を促す多様な遊びが楽しめます。ここでは、ストローで「吹く」ことに焦点を当てた、創造性と考える力を育む具体的な遊び方とその効果をご紹介します。
ストローで吹いて楽しむ遊びのアイデア
アイデア1：ストローふきふきレース・玉入れ
必要なもの: * ストロー（人数分） * ティッシュペーパーを丸めたもの、綿、軽いボールなど（吹いて動かせるもの） * 紙コップや器（玉入れの場合） * 床やテーブル（レースの場合）
遊び方: 1. レースの場合: 床やテーブルにスタートとゴールラインを決めます。軽いもの（ティッシュボールなど）をスタートラインに置きます。子どもはストローを使ってこれを吹き、ゴールまで運びます。親御さんも一緒に競争しても良いでしょう。 2. 玉入れの場合: いくつかの紙コップや器を目標として置きます。子どもはストローで軽いものを吹き、目標のカップに入れることを目指します。目標までの距離やカップの大きさを変えることで難易度を調整できます。
遊びのポイント: * 最初は近くから始め、慣れてきたら距離を長くしたり、的を小さくしたりと難易度を調整してください。 * 直線だけでなく、障害物を置いてコースを作るなど、アレンジを加えるとより楽しめます。 * 複数で行う場合は、安全に配慮し、ぶつからないように注意が必要です。
安全上の注意点: * 小さなものを扱う場合は、誤飲に十分注意してください。 * ストローで人を吹かないように、事前に優しく伝えておきましょう。
アイデア2：ストロー絵の具アート
必要なもの: * ストロー * 水で薄めた絵の具（複数の色を用意すると良い） * 画用紙や厚紙 * 新聞紙やビニールシート（テーブルなどが汚れないように敷く） * パレットや小さな器（絵の具を入れる）
遊び方: 1. テーブルに新聞紙などを敷き、その上に画用紙を置きます。 2. 水で薄めた絵の具を、画用紙の上に少量垂らします。 3. 子どもはストローを使って、絵の具の塊を様々な方向に吹いて伸ばします。 4. 色を変えたり、吹く強さや方向を変えたりしながら、様々な模様を作ります。
遊びのポイント: * 絵の具は水でしっかり薄めるのがコツです。薄すぎると色が薄く、濃すぎると動きにくくなります。 * ストローを絵の具に直接つけないように気をつけましょう。画用紙に垂らした絵の具を吹くようにします。 * 様々な色を組み合わせて、色の混ざり合いの変化を楽しむこともできます。
安全上の注意点: * 絵の具が口に入らないよう、必ず「ストローの先で絵の具を吸わないこと」を伝えてください。 * 絵の具が飛び散る可能性があるので、汚れても良い服装で行い、必要に応じて壁なども保護すると良いでしょう。
ストローで「吹く」遊びが育む力
これらのストローを使った「吹く」遊びは、単に楽しいだけでなく、子どもたちの様々な能力の発達に寄与します。
- 創造性: ストローの吹き方一つで、ティッシュボールの動き方や絵の具の広がり方が変わります。どのように吹けば思ったような形になるか、試行錯誤する中で、自由な発想や表現方法が生まれます。色の組み合わせやコース作りなど、遊び自体を工夫する力も育まれます。
- 論理的思考力（考える力）: 目標に向かって物を動かすためには、どのくらいの強さで、どの方向へ吹けば良いかを予測し、実行する必要があります。絵の具遊びでも、吹く強さや角度によって広がり方が変わることを体験し、原因と結果の関係を学びます。これは、問題解決のための考える力を養います。
- 口腔機能の発達: ストローで強く吹く動作は、口の周りの筋肉（口輪筋など）や舌の動きを活性化し、呼吸機能や発音、摂食機能の発達にも良い影響を与えると言われています。
- 目と手の協調: 動くものを目で追いかけながら、ストローを使い、力を調整するという一連の動作は、目と手（または口）の協調性を高めます。
まとめ
身近なストローを使った「吹く」遊びは、特別な準備なしに自宅で手軽に始められる、子どもたちの創造性と考える力を育む有効な手段です。簡単なレースやアートから始め、お子様の興味や発達段階に合わせて遊び方を工夫してみてください。
シンプルな遊びの中にも、子どもたちの発見や学びはたくさん詰まっています。安全に配慮しながら、ストローで吹く遊びをぜひご家庭で楽しんでみてください。